ユ キノシタ科・ユキノシタ属 学名：Saxifraga stolonifera

		ユキノシタは、北海道を除く日本と中国に分布する多年生の草本で、紅色の糸状の長い 匍匐（ほふく）枝を四方に出して、この枝が地面をはうようにして伸びて、ところどころに根をだし、 先端はオランダイチゴのように新しい芽を生し、やがて独立した株になって繁殖します。
		ユキノシタは５月から６月にかけ花茎を伸ばして多数の花を咲かせる。 花は５弁の花弁からなっているが、上側の３枚は小さくて桃色に紅色の模様があり、 下側の２枚は大きくて白色である。 遠目には白色の花弁しか見えないが、ぜひとも近寄ってみていただきたい。 花弁を注意してみると、基部に黄色い斑点がある。ユキノシタ属植物の花にはこの斑点 がある種が多く、特徴の1つではないかと思われる。
		分 布＝本州・四国・九州 花期＝5〜7月
		葉 は円腎形で、長さ３〜６センチ、巾３〜９センチの大きさ、葉質は厚くて柔らか、表面 には長毛がびっしり生えています、葉の表面には葉脈に沿った模様がある。 葉の裏面は紫色を帯びており、特に若葉で鮮やかな紫色となる。