ムベ
ムベ アケビ科ム ベ属
別名・トキワアケビ
学名:Stauntonia hexaphylla



ムベは本州関東以西・四国・九州・琉球、朝鮮南部・台湾・中国に分布する常緑のツル植物。
トキワアケビとも呼ばれる。トキワ(常葉)とは、つねに葉がついているとの意味で、常緑である
ことを指す。

温暖な地域の林縁などに生育し、谷沿いや斜面下部などの水分を得やすい場所に生育する。
生長は比較的遅く、生け垣などにも利用される。



4月の終わり頃から5月にかけ、房状の花序を付ける。
ムベは雌雄同株で、雄花と雌花が付くが、雄花の花序と雌花の花序がある。
花弁のように見えるものは顎だそうで、外列の顎は大きく、内側の3枚は線状。

雄花序にはたくさんの花が付き、葯は中央部に集まっている。
雌花には中心部に3つの雌しべがある。














花 の色は掲載したもののようにクリーム色のものから淡紅紫色のものまである。
紫色を帯びるものの方が、多いようである。


分布=本州(関東以西)・四国・九州・琉球、朝鮮南部・台湾・中国
花期=4〜6月














新しい茎が出来ています。
07/04/12














ミツバアケビやアケビの果実は熟すると割れて種子が散布されやすくなります が、ムベの果実は開かず、
閉じたままです。
他の果実が少なくなった冬に、鳥などにつつかれて皮が破れると言う説がある。
10〜11月ごろには赤く熟してくる。




ムベの熟した果実
果実は紫色に熟す が、開裂しない。





果実の断面図















木 に生い茂っている様子。



葉 は3〜7枚の小葉からなり、厚くて光沢がある。


裏 面は淡緑色であり、網目模様が目立つ点は特徴的。
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