ナズナ
ア ブラナ科・ナズナ属
別名・ペンペングサ
 学名:Capsella bursa-pastoris




ナズナは畑や水田、道端、荒れ地などに普通に見られる1年生の草本。
春の七草の1つであり、七草粥の摘菜とされる。

科としては菜っ葉の仲間なので、冬季の野草としては昔は貴重なものであったであろう。
秋に芽生え、冬はロゼットで越冬し、早春から開花をはじめる。花は次々に花を咲かせる

無限花序であり、下の方は果実が形成されているが、先端部では次々とつぼみを形成して
開花する。

このような開花・結実の形式は、確実に種子形成を行い、余裕があれば更にたくさんの種子
を形成しようとする戦略であり、畑のような不安定な立地に生育するには適した方法である。






















ナズナはペンペングサとも呼ばれる。果実の形が三味線のバチに似ているためと いう。
よく稔った花茎を取り、果実を注意深く下向きに引っ張って茎と果柄を少し剥がして振ると
シャラシャラと音がする。

昔は春の田圃でよく遊んだものであるが、そんな習慣も失われてしまった。

花 期=3〜6月
分 布=日本全土

このナズナは07/01/01に撮影しました。
人間は季節とか暦に頼りがちですが。植物にとっては、季節がどうであるかより、
花を咲かせたり、実を結ぶ環境が整ったかどうかの方が大切なのでしょうね。

















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