コウヤボウキ
コウヤボウキ キ ク科コウヤボウキ 属
学名:Pertya scandens






明るい二次林、特にアカマツ林に多く生育する。
草本のようであるが、落葉低木に分類される。

1年目の茎には葉が互生するが、2年目の茎には1年目の葉がついていた
場所に数枚の葉が出るので、大きく印象が異なってしまう。

2年目の茎は秋に枯死する。
花は1年目の枝の咲きに付き、白〜淡紅色。

13個ほどの小花(管状花)で1つの花ができてい る。
細長い筒状で先が五つに深く裂けてそり返っている。
高さ50〜80cmとなる。























その昔、和歌山県の高野山には竹、梨、胡桃、桃などの竹木があ りませんでした。
利潤を得る行為を戒めるという意味で、商品作物の栽培が禁じられていたのです。

それで竹箒が作れず、代わりにこの木の枝を束ねて箒を作ったことから「高野箒」の
名が付いたといわれています。
























コウヤボウキの葉は両面有毛。1年目の葉は広い卵形で、周辺には突起状の鋸歯 が数個ある。
2年目の葉は3〜5枚が束状に付き、卵形。縁は不規則に波打ち、鋸歯はほとんどない。

コウヤボウキは1年目の枝の先端に花が咲く。したがって、これで完結してよいわけであるが、
茎は生き残って翌年多くの葉を付ける。

枝は伸ばさないので、投資を最小限にして葉を多くつけ、1年目の枝をバックアップしていることになる。

分布=本州(関東以西)・四国・九州
花期=10〜11月
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