ウラギク

キク科・シオン属
学名:Aster tripolium L.
別名:ハマシオン

和歌山県レッドデータ・絶滅危惧2類(カ テゴリ



ウラギクは北海道東部・関 東以西の太平洋岸・四国・九州などの、主に太平洋沿岸に生育する越年性の一年草。
塩分を含む、塩性湿地に生育する。

日本では河口や海岸の湿地に生育するが、世界的には内陸部の塩性湿地にも生育するという。
全体無毛で、茎は立ち上がり、1本立ちになることもあるし、下部から枝分かれして大きな株を作ることもある。

草丈は50〜70cm程度前後の場合が多いが、競合する草が多い場合には、より高くなることもある。

葉は披針形で、やや厚い。











頭花は直径2cmほどで、淡紫紅色で美しい。
総苞片の縁は薄くなって時に淡紫色を帯びる。

1年目の葉はほぼ根出葉のみで、葉柄や葉の中脈の基部は赤紫色を帯びる。
茎は、上部は緑色であるが、下部は赤紫色を帯びることが多い。











花が咲いていない状態では、ホウキギクと区別しにくい。
ホウキギクにくらべて全体にボッテリしており、やや柔らかい。

特に茎がそれほど堅くならない点などが、花の咲かない時期の区別点であろう。
食べてみて塩辛ければ間違いない。









ウラギクの葉は濃緑色で分厚く、両面が無毛。側脈はあま りはっきりしない。
根出葉と根元に着く葉は、茎葉より大きく長さ13〜17cm、太さ2.5〜3cmくらい。

伸び上がった茎に付く葉は長さ5cm、太さ1cmくらいで明らかに細長い。
根元に付く葉は茎を少し抱くが、茎に付く葉は茎を抱かない。


花期=9〜11
分布=北海道東部・本州(関東地方以西の太平洋側)・四国・九州

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