オニノゲシ
オ ニノゲシ
キク科・ ノゲシ属
   学名:
Sonchus asper



道端のいたるところに生える帰化植物。
よく似た植物にノゲシがあるが,さらにいかつい感じがする。

葉を触ってみて刺が痛く感じるようならオニノゲシにまちがいない。
もうひとつの識別点は,葉の基部が耳状に反ること。ノゲシは反らずに茎を抱きこむようになる。
ノゲシに比べると数は少ない。














オニノゲシの葉は無毛で光沢があり、葉の縁の鋸歯先端は鋭い棘になっており、さわると痛い。
赤味を帯びる傾向があり、特に中軸は赤いことが多い。

根生葉や茎の下部の葉は羽状に中〜深裂するが、形には変異が多い。
茎の中部から上部に付く葉は分裂せず、葉の下部は茎を抱き込んで無柄。
葉脈は裏面に突出しており、葉の縁は裏面に巻き込んで、葉を補強している。














腺毛の有無に関しては、ノゲシも含めて図鑑で見解の違いがある。
今までの観察では、オニノゲシには多少とも腺毛があり、ノゲシには腺毛がないと考えている。

オニノゲシのロゼットの形は変異が大きい。おそらく、発芽時期に幅があり、さまざまな段階で
冬越しをするためではないかと思う。

明らかに「オニノゲシ!」といえるようなトゲトゲの、あまり深裂しない葉を持つものもあり、羽状に
深裂してノゲシと区別しにくいものもある。
区別点としては、大きく成長したものほどではないものの、やはり棘であろう。









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