アメリカフウロ
ア メリカフウロ フ ウロソウ科・フウロソウ属
  学名:Geranium carolinianum





アメリカフウロは北アメリカ原産の帰化植物。
戦後、牧草などに種子が混ざっていて、持ち込まれたものという。
路傍や荒れ地、畑などに生育する。

放棄畑などの肥沃な場所では高さ40cmほどに生育して大きな株となるが、路傍などの荒地では、
地面を這って小型である。
葉の縁や葉柄・茎は赤味を帯びることが多い。赤色は、やせ地に生育するものほど濃い。

秋に芽生えて春から夏まで、に小さな花を咲かせる。
花弁は長さ5mmほどで、淡紅色からほとんど白色までの変異があるが、淡紅色のものが多い。
萼の縁には毛が多く、先端はこん棒状の突起となっている。

雄しべは10本で、雌しべの周りに集まっている、自家受粉するのかもしれない。
日本のゲンノショウコによく似てい ますが、アメリカフウロのほうが花径が一回り小さく花弁が細長い。























アメリカフウロは花が終わると長さ2cmほどの果実を形成する。
果実の先端には、先端が5つに分かれた花柱が残っている。

果実の基部には5つの種子が入った袋状のものがあり、熟すと果実は
下側から割れて反り返り、種子が散布される。自ら種子を投げ飛ばす、自動散布である。

分布=本州・四国・九州
花期=5月〜7月






















アメリカフウロの葉は、大きくは5つに深裂しているが、それぞれの裂片はさらに分かれている。
表面には短い伏した毛が散生し、裏面脈上にはやや立った毛が目立つ。
葉柄は赤色を帯びるのが普通で、葉の縁も紅色を帯びることが多い。


葉の裏面
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